A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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いーけーりーん (いーけーりたん、いーけーりらん、いーけーりてぃ)
- 中味がすっかりこぼれる
Example phrases
- くーてんぬ くとぅしぇー いーけーりらん とぅっくいぐゎー ちゅくたん。
(ちょっとしたことではこぼれない徳利を作った) - さき/みじ いーけーらすん。
(酒/水をこぼす) - なーんかい うちぇーたる はーちぬ うふかじさーに いーけーりてぃ んーちゃん さにん ねーん なとーたん。
(庭に置いてあった鉢が台風ですっかりこぼれて土も種もなくなっていた)
いーけーらすん (いーけーらちゃん、いーけーさん、いーけーらち)
- 中味をすっかりこぼす
Example phrases
- ちーさーに くでぃ いってーる いりむのー なー いふぇー ふぃるさる とぅくまんかい うちきらんねー いーけーらすん どー。
(つるべで汲んで入れてある容れ物はもう少し広いところに置かないとすっかりこぼしてしまうよ) - かたはらんかい なさんねー きっちゃきっし むる いーけーらすん どー。
(側に寄せないとつまずいてこぼしてしまうよ) - ちゅーかーや うちんかい なさんねー むる いーけーらすん どー。
(やかんは内側に寄せないとみんなこぼしてしまうよ)
うーちるがいん (うーちるがたん、うーちるがらん、うーちるがてぃ)
- すっかり浸透する、すっかり連なる
Example phrases
- プキットゥんかい いっとーたる ぺんぬ インクぬ うーちるがてぃ じゃーふぇー なたん。
(ポケットに入れていたペンのインクが浸透して困ってしまった)
うじーちーん (うじーちたん、うじーちらん、うじーちてぃ)
- すっかり怖じ気ずく
Example phrases
- やま あっちょーる ばすに みーぬ めーんかい あったに くまぬ っんぢてぃちゃくとぅ、うじーちてぃ なー うちくゎーってぃ しぬさやーんでぃ うむたん。
(山中を歩いているときに目の前に急に熊サが出て来たので、すっかり怖じ気ずいてもう喰われて死ぬんだと思った)
うち〜
- すっかり、まるごと(強調)
Example phrases
- をぅたとーたくとぅ、もーふ うちかんてぃ にんたん。
(疲れていたので、毛布をまるごと掛けて寝た) - あちこーこー とーふ うちくゎやーに ぬーでぃー やちゃん。
(熱々の豆腐をまるごと口に入れて喉を焼いた) - しまん むらん っちゅん むる うちかわてぃ いちゅしが、っちゅぬ くくるまでー かわてー ならん。
(地域も村も人もみんなすっかり変わっていくが、人の心までは変わってはならない) - むる うちはばちゃん。
(全部すっかりさばいた、たいらげた) - わかうぃなぐんかい うちふりとーん。
(若い娘にすっかり惚れでいる) - しくちん うちなすん。
(仕事もすっかり終える)
ちー けーらすん (〜けーらちゃん、〜けーらさん、〜けーらち )
- 容れ物を倒してすっかりこぼしてしまう
Example phrases
- いっすびんぬ さき ちーけーらちゃん。
(一升瓶の酒をすっかりこぼしてしまった)
ちー わしーん (〜わしたん、〜わしらん、〜わしてぃ)
- すっかり忘れる
Example phrases
- あい、ぬーんでぃ いーんち やたが、ちーわしてーねーんさ。
(あれ、なんと言うのだったか、すっかり忘れてしまったよ)
まーいん (まーたん、まーらん、まーてぃ)
- 回る、すっかり〜の状態になる
Example phrases
- きーむさーぬ なーぬ はーちぬ はんた いくけーん まーいあっちょーしが、んーぢゅる っちょー みーまーいんねー すさ。
(毛虫が庭の鉢の縁を何度も歩きまわっているが、見ている人は目が回るようだ) - くむぬ まっくーるー なてぃ あみぬ ふいぎさー/ふいがたー まーとーん。
(雲が真っ黒くなって雨が降りそうな気配である) - うやんかい ぬらーってぃ なちぎさー/なちがたー まーとーん。
(親に叱られて泣きそうな気配である) - うぃきがびけーぬ がっこーや ふぃじゅるかんじゃー まーとーてぃ、うぃなぐぬ しんしーや いちぶさー さんでぃ。
(男子校は女っ気がなくて、女性の先生は行きたくないって)
*(参考)がまぬ なーかんかい いーんでぃ さくとぅ、ふぃじゅるかんぢゃー さーに ちむ いふなー なたん(洞窟に入ろうとしたので、寒さにぞくっとして気分がおかしくなった)
ちゅらーく、ちゅらーさ
- みごとに、すっかり、きれいさっぱり
Example phrases
- っやー たんじょーび ちゅらーさ わしとーたさ。
(あなたの誕生日をすっかり忘れていたよ) - ちゅらーく ちゅらーく ぬらーったん。
(ひどく怒られた) - ちゅらーく ゆぐさってぃ よー。
(すっかり汚されてしまってね) - ちゅらーく あびらってぃ よー。
(すごく大声を出されてね) - ちゅらーく ぬすまってぃねーん。
(すっかり盗まれてしまった) - ちゅらーさ うちかでぃねーん。
(すっかり食べてしまった) - ちゅらーく ねーんなたん。
(きれいさっぱり無くなった)
イッソーラ [⸢ʔissoː⸣ra] (副)
- 片っ端から。総て。手当たり次第に。すっかり。
Example phrases
- ⸢タンガ⸣シ ウ⸢ビ⸣ヌ パ⸢タキ⸣ヌ ガ⸢ヤー⸣バ ⸢イッソー⸣ラ ⸣スリ シ⸢テーン⸣ツォー
[⸢taŋga⸣ʃi ʔu⸢bi⸣nu pḁ⸢taki⸣nu ga⸢jaː⸣ba ⸢ʔissoː⸣ra ⸣suri ʃi̥⸢teːn⸣ʦoː]
(一人であれだけの畑の茅を片っ端から刈り払って<刈りすてて>しまったそうだ) - ⸣ウリクー イ⸢ゾー イッソー⸣ラ ⸣アンシ ガ⸢ラ⸣シ ス⸢クイ⸣ トゥリ
[⸣ʔurikuː ʔi⸢ʣoː ʔissoː⸣ra ⸣ʔaŋʃi ga⸢ra⸣ʃi su̥⸢kui⸣ turi]
(<干瀬から>下りてくる魚は総て網で引っ掛けて掬い取れ)
カイーカイ [kaiː⸢kai] (副)
- (副)見事に。すっかり。完全に。綺麗に。続く用言を修飾し、その意味内容を(迷惑の受身)を強調表現する。
Example phrases
- ⸢ウンザンマー⸣ カイー⸢カイ カシゥカーサ⸣リティル ウ⸢ル⸣ケーティ ⸢アー⸣ク ダ⸢レー
[⸢ʔunʣammaː⸣ kaiː⸢kai kasï̥kaːsa⸣ritiru ʔu⸢ru⸣keːti ⸢ʔaː⸣ku da⸢reː]
(あの野郎にはすっかり<きれいに>騙されて欠損をしている<あるく>んだよ)
スラーク [suraː⸢ku] (副)
- すっかり。きれいに。綺麗さっぱり。見事に。完璧に。沖縄本島首里方言のcuraaku(きれいに)の転訛したもの。若年層では、チュラー⸢ク[ʧuraː⸢ku](きれいに{EOS}すっかり)ともいう。多くの場合、迷惑の受身文で用いられる。
Example phrases
- ⸢マイヤー⸣ カマイン スラー⸢ク⸣ シ⸢ラリナー⸣ヌ
[⸢maijaː⸣ kamain suraː⸢ku⸣ ʃi⸢rari naː⸣nu]
(稲は猪にすっかりやられてしまった)
チュラーク [ʧu⸢raːku] (副)
- 綺麗に。見事に。すっかり。首里方言からの借用語。
Example phrases
- ⸢ワットゥヌ⸣ ヤ⸢クスクバ⸣ チュ⸢ラーク バシキティル⸣ パ⸢リユーサン⸣シェン⸢ダー
[⸢wattunu⸣ ja⸢kusu̥ku⸣ ʧu⸢raːku baʃi̥kitiru⸣ pa⸢rijuːsaŋ⸣ʃen⸢daː]
(君との約束をすっかり忘れてしまって<ぞ>行くことが出来なかったのですよ)
パタラーッティ [pata⸢raːtti] (副)
- {Mn_2}ぱったりと。はたと。すっかり。途絶えるさま。
Example phrases
- ウ⸢ヌッキリ⸣ パタ⸢ラッティ⸣ ミ⸢ララン⸣ ナリ ⸢ナー⸣ヌ
[ʔu⸢nukkiri⸣ pḁta⸢ratti⸣ mi⸢raran⸣ nari ⸢naː⸣nu]
(それっきり、ぱったりと見えなくなってしまった)
マル [ma⸢ru] (接頭)
- まる。すっかり。全く。
Example phrases
- マ⸢ルパダカ⸣ ナリ ⸢ベー
[ma⸢rupadaka⸣ nari ⸢beː]
(真っ裸になっている) - マ⸢ルスン シーナー⸣ヌ
[ma⸢rusuŋ ʃiːnaː⸣nu]
(まる損してしまった{EOS}全部損すること) - ス⸢ブ⸣ロー マ⸢ルパギ シーナー⸣ヌ
[su⸢bu⸣roː ma⸢rupagi ʃiːnaː⸣nu]
(頭はまる禿げになってしまった{EOS}すっかり禿げてしまった) - マ⸢ルモーキー スン
[ma⸢rumoːkiː suŋ]
(まる儲けする)
メッティ [met⸢ti] (副)
- すっかり。ことごとく。完全に。
Example phrases
- ⸣ヌーンクイン ⸢ヨイ⸣ヌ ス⸢コーロー⸣ メッ⸢ティ⸣ ス⸢コーラリ ブー
[⸣nuːŋkuiŋ ⸢joi⸣nu su̥⸢koːroː⸣ met⸢ti⸣ su̥⸢koːrari buː]
(何もかもお祝いの準備はすっかり用意されている)
アキパタックン [ʔa⸢kipatakkuŋ] (他動)
- すっかり開け広げる。家の戸を開け放つ。着物の裾を開け広げる。「あけはだけ<開け>る」の義。「開、ハダクル」『運歩色葉集』の転訛したもの。
Example phrases
- ⸣ヤドゥ ア⸢キパタックン
[⸣jadu ʔa⸢kipatakkuŋ]
(戸を開け放つ) - ⸢キン⸣ヌ ッ⸢ソー⸣ ア⸢キパタッカンドー⸣シ キ⸢シ⸣バ
[⸢kin⸣nu s⸢soː⸣ ʔa⸢kipatakkandoː⸣ʃi ki̥⸢ʃi⸣ba]
(着物の裾は開けはだけないで着なさいよ) - ⸣ヤドゥ ア⸢キパタッキティ⸣ カ⸢ジ トゥー⸣シ
[⸣jadu ʔa⸢kipatakkiti⸣ ka⸢ʤi tuː⸣ʃi]
(戸を開け放って風を通せ) - ア⸢キパタック⸣ クトー ナ⸢ラ⸣ヌ
[ʔa⸢kipatakku⸣ ku̥toː na⸢ra⸣nu]
(開け放つことは出来ない) - ア⸢キパタッケー⸣ ミサムヌ
[ʔa⸢kipatakkeː⸣ misamunu]
(開け放てばいいのに) - ア⸢キパタッキ
[ʔa⸢kipatakki]
(開け放て)
アキパタティルン [ʔa⸢kipatiruŋ] (自動)
- すっかり飽きてしまう。まったく嫌になる。
Example phrases
- ム⸢チン⸣ ア⸢キパティルン⸣ケン ッ⸢ふァイ ミッ⸣タン
[mu⸢ʧiŋ⸣ ʔa⸢kipatiruŋ⸣keŋ f⸢fai mit⸣taŋ]
(餅も飽きるほど食べてみた) - ア⸢キパティラヌ
[ʔa⸢kipatiranu]
(厭き果てない) - ア⸢キパティナー⸣ヌ
[ʔa⸢kipatinaː⸣nu]
(すっかり厭き果ててしまった) - ア⸢キパティル⸣ クトゥン ⸢アッ⸣タン
[ʔa⸢kipatiru⸣ ku̥tuŋ ⸢ʔat⸣taŋ]
(厭き果てることもあった) - ア⸢キパティレー⸣ ミサムヌ
[ʔa⸢kipatireː⸣ misamunu]
(すっかり飽きてしまえばいいのに) - ア⸢キパティリ
[ʔa⸢kipatiri]
(厭き果ててしまえ)
アキパティワザ [ʔa⸢kipatiwaʣa] (名)
- すっかり厭きてしまう仕事。うんざりする仕事。全く嫌になる仕事。
Example phrases
- ⸣シンピーズ ユ⸢ヌシグ⸣トゥ ⸢シー⸣ ア⸢キパティワザ⸣ダー ウ⸢レー
[⸣ʃimpiːʣu ju⸢nuʃigu⸣tu ⸢ʃiː⸣ ʔa⸢kipatiwaʣa⸣daː ʔu⸢reː]
(毎日毎日<千日中>同じ仕事をして、全く嫌になる仕事だよ、それは)
アティンソーンナーヌ [ʔa⸢tin⸣soːn ⸢naː⸣nu] (連)
- 正気を失っている。記憶をすっかり失っている。物忘れしている。
Example phrases
- ア⸢ティン⸣ソーン ⸢ナーン⸣スク サ⸢キバ⸣ ヌミ ⸣ヌーヤ ウ⸢レー
[ʔa⸢tin⸣soːn ⸢naːn⸣su̥ku sḁ⸢kiba⸣ numi ⸣nuːja ʔu⸢reː]
(前後不覚になる<記憶をすっかり失う>ほど酒を飲んで、一体どうしたのだ<何だね、これは>)
アンパカスン [⸢ʔampakasuŋ] (他動)
- すっかり任せる。おっかぶせる。全責任を負わせる。
Example phrases
- ウ⸢ビ⸣ヌ シ⸢グトゥバ アンパカサリティ⸣ ウ⸢リバ シートゥズミルンティル⸣ ア⸢ワ⸣リ ⸢シーベー
[ʔu⸢bi⸣nu ʃi⸢gutuba ʔampakasariti⸣ ʔu⸢riba ʃiːtuʣumiruntiru⸣ ʔa⸢wa⸣ri ⸢ʃiːbeː]
(あれだけの仕事の全責任を負わされて、それを完結させようと<し終えようと>して<ぞ>難儀苦労をしている)
ガラッティ [garat⸢ti] (副)
- がらっと。がらりと。急変するさま。すっかり変わるさま。
Example phrases
- プ⸢スヌ クー⸣ター ガラッ⸢ティ⸣ キモー ⸢カウリティ⸣ ピン ⸢シーナー⸣ヌ
[pu̥⸢sunu kuː⸣taː garat⸢ti⸣ kimoː ⸢kauriti⸣ piŋ ⸢ʃiːnaː⸣nu]
(他人が来たのですっかり心が変わってしまって、拗ねてひねくれてしまった) - マー⸢ズン⸣ パルンティ ⸢シーベータン⸣ドゥ ガラッ⸢ティ カウリ ンー⸣バ⸢トゥ⸣ツォー
[maː⸢ʣum⸣ parunti ⸢ʃiːbeːtan⸣du garat⸢ti kauri ʔmː⸣ba⸢tu⸣ʦoː]
(一緒に行くと言っていたのに<していたのに>急変して、いやだとさ)
ガリピカリ [ga⸢ripikari] (名)
- 明るく光り輝いているさま。浩浩と明るいさま。すっかり明るくなっているさま。
Example phrases
- ⸣ティダー ガ⸢リピカリ シーベー
[⸣tidaː ga⸢ripikari ʃiːbeː]
(太陽は浩浩と照り輝いている)
コースン [⸢koːsuŋ] (他動)
- {Mn_1}根こそぎにする。引き抜く。すっかり取り除く。
Example phrases
- ⸢キー⸣ヌ ⸣ニー ⸢コースン
[⸢kiː⸣nu ⸣niː ⸢koːsuŋ]
(木の根をすっかり取り除く<引き抜く>) - ⸢タンガ⸣シェー ⸢コーサラヌ
[⸢taŋga⸣ʃeː ⸢koːsaranu]
(一人では根こそぎに出来ない) - ク⸢ヌ キー⸣ヌ ⸣ニー ⸢コーシ⸣プサン
[ku⸢nu kiː⸣nu ⸣niː ⸢koːʃi⸣ pu̥saŋ]
(この木の根をすっかり取り除き<根こそぎし>たい) - ⸢コース⸣ クトー ナ⸢ラ⸣ヌ
[⸢koːsu⸣ ku̥toː na⸢ra⸣nu]
(根こそぎにすることは出来ない) - ク⸢レー コーシェー⸣ ミサムヌ
[ku⸢reː koːʃeː⸣ misamunu]
(これは根こそぎにすればいいのに) - ⸢コーシ
[⸢koːʃi]
(根こそぎにせよ)
サラバシキ [sa⸢rabaʃi̥⸣ki] (名)
- どわすれ(度忘れ)。すっかり忘れて思い出せない。サ⸢ラ[sa⸢ra](完全に{EOS}全く)は強意の接頭辞
サリキスン [sa⸢rikisuŋ] (自動)
- すっかり枯れてしまう。枯れ尽す。「枯れ切る」の義。
Example phrases
- ⸢ペーレーヌ⸣ シ⸢ジク⸣カー ス⸢クリ⸣ムヌン サ⸢リキスンドゥ⸣ フ⸢チン⸣パー ⸢カーネー⸣ サ⸢リキサンドー⸣シ ⸣ムイ ⸢ベーン⸣ツォー
[⸢peːreː⸣nu ʃi⸢ʤiku⸣kaː su̥⸢kuri⸣munun sa⸢rikisundu⸣ ɸu̥⸢ʧim⸣paː kaː⸢neː⸣ sa⸢rikisandoː⸣ʃi ⸣mui ⸢beːn⸣ʦoː]
(旱魃が続くと作物もすっかり枯れ尽くす<枯れきってしまう>が、蓬だけは枯れ尽さない<枯れきらない>で生えているそうだ)
シンターマンタナリ [⸣ʃintaː ⸣mantanari] (連)
- 比喩表現。すっかり落ちぶれてしまって。すっかり零落してしまって。すっかり寂れてしまって、の意。「後ろは前になってしまって」の義。すっかり逆転してしまうこと。
Example phrases
- ウ⸢ヌス⸣ク ア⸢ロー⸣ル ⸣ヤー ヤ⸢タンドゥ⸣ マ⸢ナ⸣マー ⸣シンター ⸣マンター ナ⸢リ⸣ル ⸢オール⸣バン
[ʔu⸢nusu̥⸣ku ʔa⸢roː⸣ru ⸣jaː ja⸢tandu⸣ ma⸢na⸣maː ⸣ʃintaː ⸣mantaː na⸢ri⸣ru ⸢ʔoːru⸣baŋ]
(あれほどの資産家<金満家>であったが、今ではすっかり落ちぶれて<零落して{EOS}いつもと逆転して、後ろが前になってぞ>おられる)
ッふァイトースン [f⸢faitoːsuŋ] (他動)
- すっかり食べ尽くす。食いつぶす。「食い倒す」の義。
Example phrases
- ウ⸢ビ⸣ヌ ⸣ザイサンバ ッ⸢ふァイトーシティ ピン⸣ソー ⸣ナリ ⸢ベー
[ʔu⸢bi⸣nu ⸣ʣaisamba f⸢faitoːʃi̥ti pin⸣soː ⸣nari ⸢beː]
(あれだけの財産を食いつぶして貧乏になっている) - ⸢マイフナー⸣ マ⸢ラン⸣カー ウ⸢ヤ⸣ヌ ⸣ザイサン ッ⸢ふァイトースンダ⸣ ッ⸢ふァイトーサン⸣ヨーニ イ⸢ジ⸣ンジ パ⸢タラキ
[⸢maiɸunaː⸣ ma⸢raŋ⸣kaː ʔu⸢ja⸣nu ⸣ʣaisaŋ f⸢faitoːsunda⸣ f⸢faitoːsaɲ⸣joːni ʔi⸢ʤi⸣ʔnʤi pḁ⸢taraki]
(立派な人にならないと親の財産を食いつぶすから、食いつぶさないようにしっかり<意地を出して>働け) - ⸢タンガ⸣シ ッ⸢ふァイトース⸣ クトー ⸢ナー⸣ヌ
[⸢taŋga⸣ʃi f⸢faitoːsu⸣ ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(一人で食いつぶすことはない) - ッ⸢ふァイトーシェー⸣ ミサムヌ
[f⸢faitoːʃeː⸣ misamunu]
(食いつぶせばいいのに) - ッ⸢ふァイトーシ
[f⸢faitoːʃi]
(食いつぶせ)
ナシックル [na⸢ʃik⸣kuru] (名)
- 末っ子。「生し殻」の義。先に生まれた者に中身の良いものがすっかり取られてしまい、末っ子は残り殻だけだという意味。
Example phrases
- ク⸢リル バン⸣テヌ ナ⸢シッ⸣クル ヤ⸢ルンドゥ⸣ ウ⸢リル⸣ イッ⸢ケナ フー⸣ヤ ⸣アリ ブ⸢レー⸣バン ⸢ソーユミ⸣ ア⸢タリ⸣ マ⸢リパンジョー シーベー⸣ シザマリンケーヤ イ⸢ク⸣サナー シ⸢ニナー⸣ヌ
[ku⸢riru ban⸣tenu na⸢ʃik⸣kuru ja⸢rundu⸣ ʔu⸢riru⸣ ʔik⸢kena ɸuː⸣ja ⸣ʔari bu⸢reː⸣ban ⸢soːjumi⸣ ʔa⸢tari⸣ ma⸢ripanʤoː ʃiːbeː⸣ ʃiʣamariŋkeːja ʔi⸢ku⸣sanaː ʃi⸢ninaː⸣nu]
(これが私の家の末っ子ですが、彼が非常に幸運<嘉報>があった<幸運に恵まれた>ようだ{EOS}いい嫁に当って子孫繁盛しているよ{EOS}兄達<兄生まれ達>は戦争で死んでしまったよ)
すっかり
(Common Adverb)
- All; Completely; Thoroughly
— Onomatopoeic or mimetic word
もうすっかり
(Common Expression)
- Already completed (arrived, happened, etc.)