A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ムシル mushiru (musiru) ⓪ 名
- むしろ(蓆)。biigumusiru(備後表のむしろ),'iimusiru(琉球表のむしろ),?adanibaamusiru(阿旦の葉のむしろ),輸入されたhanamusiru(花むしろ),toomusiru(籐むしろ)などがある。'jaNbarunu nareja ?adanibanu~,sikaba ?irimisjori sjuinu sjunume.[山原のなれや阿旦葉のむしろ敷かば入りめしよれ首里の主の前]山原のことで阿旦の葉のむしろしかありませんが,敷いたらお入り下さい,首里の旦那様。
トゥームシル tuumushiru (tuumusi]ru) ⓪ 名
- 籐むしろ。籐で編んだむしろ。冷たい感じで夏向き。
イィームシル yiimushiru ('iimusiru) ⓪ 名
- 琉球表。saciiiでつくったむしろ。
フィラムシル firamushiru (hwiramusiru) ⓪ 名
- おおたにわたり。暖国の陰地に産する水龍骨科貫衆(やぶそてつ)属の植物。
ハナムシル hanamushiru (hanamusiru) ⓪ 名
- 花むしろ。花ござ。
ウムシルサン umushirusan (?umusirusaN) ⓪ 形
- 面白い。楽しい。愉快である。興味がある。やや文語的な語。duQtu ?umusirii kutu.非常に面白いこと。saki nudi ?umusirusa sjuN.酒を飲んで楽しむ。
ビーグムシル biigumushiru (biigumusiru) ⓪ 名
- 備後表。 biiguii(備後藺)で織ったむしろ。一般に琉球表と称しているものは七島藺で作るもので,それは saciiiという。
フィラムシルー firamushiruu (hwiramusiruu) ⓪ 名
- hwiramusiruと同じ。
ムシルビーチ mushirubiichi (musirubiici) ⓪ 名
- むしろごと引っ張ること。子供などがむしろに寝ている時などに,むしろごと引いて動かすこと。
シチムシル shichimushiru (sicimusiru) ⓪ 名
- 夜,寝床に敷くむしろ。寝ござ。広幅の長い上等のむしろで,敷きぶとんの代わりに用いる。以前は,敷きぶとんはほとんど用いられなかった。
アダンバームシル adanbaamushiru (?adaNbaamusiru) ⓪ 名
- ?adaNbaaで作ったむしろ。
ムシルシチャー mushirushichaa (musirusicaa) ⓪ 名
- 妾の別名。寝ござを敷く者の意。
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ウムシル [ʔu⸢mu⸣ʃiru] (連体)
- {Mn_2}興味ある。歌謡語。
Example phrases
- ウ⸢ム⸣シルムヌ
[ʔu⸢mu⸣ʃirumunu]
(楽しいこと)
民
謡「鳩間口説」の第六連の囃子に/イヤイーヤー ユタカナルユヌ シルシサミエー アミヤトゥカグシ カジヤシジカニ シクリムジクイ マンサクソーリバ イヒンカタトゥキ ユダンヤナランサ キットゥキバリヨニセタ ウムシルムヌサミ ナマヌパヤシニ クドゥキユミユミ/(イヤイーヤー、豊かなる御世の兆候というものだ{EOS}雨は十日おきに降り、風は穏やかにそよぎ、農作物は豊年満作しており、一時も片時も油断は出来ない{EOS}しっかり気張れよ若者らよ{EOS}さすれば楽しい豊な人生となる{EOS}今の囃子に鳩間口説きを歌おうよ)- 『鳩間誌』、『鳩間島古典民謡古謡集』。 ⸣ユー ミリ⸢ダー⸣ アイ⸢ベー⸣ティル ⸢ヤームンドー⸣ヤ ウ⸢ク⸣ル⸢ダー⸣ ウ⸢ム⸣シル ⸣ムヌ⸢ダ⸣メー
[⸣juː miri⸢daː⸣ ʔai⸢beː⸣tiru ⸢jaːmundoː⸣ja ʔu⸢ku⸣ru⸢daː⸣ ʔu⸢mu⸣ʃiru ⸣munu⸢da⸣ meː]
(よく見ろよ{EOS}そうやって家族喧嘩<家問答>は起こるのだぞ{EOS}興味ある、考えさせられる見物だぞ{EOS}肝に銘じておきなさい)
ウムシルムヌ [ʔu⸢mu⸣ʃirumunu] (名)
- 面白いこと。愉快な事。楽しいこと。歌謡語。「○、心楽也 於毛志呂之」『新撰字鏡』の転訛したもの。話し言葉では、ウ⸢ムッ⸣サン[ʔu⸢mus⸣saŋ](形)(面白い{EOS}楽しい)という。/イヤイヤー ユタカナルユヌ シルシサミエー アミヤトゥカグシ カジヤシジカニ シクリムジクイ マンサクソーリバ イヒンカタトゥキ ユダンヤナランサキットゥ キバリヨニセタ ウムシルムヌサミ ナマヌパヤシニ クドゥキユミユミ/(ああ<イヤイヤー>豊かなる御世の兆候というものだ{EOS}雨は十日越しに降り、風はそよそよと静かに吹き、稲は稔って<満作して>いるから、一時も片時も油断はできないものだ{EOS}きっと頑張れ<気張れ>若者たちよ{EOS}愉快な<嬉しい>ことだ{EOS}今の囃子に口説きを歌えよ)「鳩間口説」第6連、『鳩間島古典民謡古謡集』、『竹富町史第六巻鳩間島』
キムシル [ki⸢mu⸣ʃiru] (名)
- ぐずつく(愚図つく)こと。ぐずる(愚図る)こと。子供がむずかること。子供がじれて泣く。すねて逆らうこと。気がくしゃくしゃすること。気が
uby{苛立}{イラ|ダ}つこと。「肝・摺り」の後接語の母音[i]と[u]が音位転倒(metathesis)を起したもの。
Example phrases
- ヤ⸢ラ⸣ベー ニ⸢ブンティンマー⸣ ヤー⸢ディン⸣ キ⸢ム⸣シル ⸢シー⸣ ナ⸢キス
[ja⸢ra⸣beː ni⸢buntimmaː⸣ jaː⸢diŋ⸣ ki⸢mu⸣ʃiru ⸢ʃiː⸣ na⸢kisu]
(子供は寝るときには必ずむずかって泣く)
子
供がじれ(焦れ)- て泣くこと。すねてさからうこと。「肝摺りの義」との説がある『石垣方言辞典』。 ヤ⸢ラビ⸣ヌ キ⸢ム⸣シル ⸢スー⸣ ピンマー ニ⸢チ⸣ヌ ⸣アルパジ ⸢ダー⸣バ キー⸣ シ⸢キ⸣リ⸢ヨー
[ja⸢rabi⸣nu ki⸢mu⸣ʃiru ⸢suː⸣ pimmaː ni⸢ʧi⸣nu ⸣ʔarupaʤi ⸢daː⸣ba ⸢kiː⸣ ʃi̥⸢ki⸣rijoː]
(子供がむずかる時は熱があるはずだろうから気をつけろよ) - ニ⸢ブンティル⸣ キ⸢ム⸣シル ⸢シェー⸣ル⸢ナー
[ni⸢buntiru⸣ ki⸢mu⸣ʃiru ⸢ʃeː⸣ru⸢naː]
(寝ようとしてむずかっていたのだなあ) - ヤ⸢ラ⸣ベー ニ⸢チ⸣ヌ ン⸢ジ⸣ルガー キ⸢ム⸣シル ⸢スン⸣ダー
[ja⸢ra⸣beː ni⸢ʧi⸣nu ʔn⸢ʤi⸣rukaː ki⸢mu⸣ʃiru ⸢sun⸣daː]
(子供は熱が出るとぐずつくよ<ぐずるよ>)
キムシルカーシルスン [ki⸢muʃirukaː⸣ʃiru ⸢suŋ] (連)
- 気がくしゃくしゃする。気が
uby{苛立}{イラ|ダ}つ。むしゃくしゃする。キ⸢ム⸣シル[ki⸢mu⸣ʃiru]のABCDEFCD型の重言。「肝摺り・皮摺り」の義か。
Example phrases
- ヤ⸢ラ⸣ベー ン⸢メーマ⸣ パ⸢ナシキ⸣ マ⸢マル⸣カー キ⸢ムシルカー⸣シル ⸢スン
[ja⸢ra⸣beː ʔm⸢meːma⸣ pa⸢naʃi̥ki⸣ ma⸢maru⸣kaː ki⸢muʃirukaː⸣ʃiru ⸢suŋ]
(子供は、ちょっと風邪をひくと、気がいらだって
uby{拗}{ス}ねて泣いて逆らってくしゃくしゃする)
キムシルスン [ki⸢mu⸣ʃiru ⸢suŋ] (連)
- むずかる(憤)。子供がじれ(焦れ)て泣く。
Example phrases
- ⸢フンダイ スー⸣ ッ⸢ふァー ドゥー⸣ヌ ⸣ウムー ⸣トゥール ナ⸢ラン⸣カー キ⸢ム⸣シル ⸢スン⸠ダー
[⸢ɸundai suː⸣ f⸢faː duː⸣nu ⸣ʔumuː ⸣tuːru na⸢raŋ⸣kaː ki⸢mu⸣ʃiru ⸢sun⸠daː]
(我儘っこ<駄々っ子>は自分の思い通りにならなかったらむずかる<憤>よ)
ドゥーキムシル [⸢duːkimu⸣ʃiru] (名)
- 自らふさぎ込むこと。自分の所為でうまく<巧く>ことがらが進捗せず、気分がむしゃくしゃすること。自分で自分を怒り、むずかること。不機嫌になて周囲に当り散らすこと。
Example phrases
- ⸢ヌーン⸣ドゥ ⸣キム フ⸢ゴーラン⸣タユー ⸢ドゥーキム⸣シル ⸢シーヨー⸣ル
[⸢nuːn⸣du ⸣kimu ɸu⸢goːran⸣tajuː ⸢duːkimu⸣ʃiru ⸢ʃiːjoː⸣ru]
(何がお気に召されなかったのか、むしゃくしゃして周辺に当り散らしておられる)
ムシルン [mu⸢ʃiruŋ] (自動)
- 千切れる。切れる。ム⸢スン[mu⸢suŋ](千切る{EOS}
uby{毟}{ムシ}る)(他動)、キ⸢シ⸣ル[ki⸢ʃi⸣ru](切れる)ともいう。
Example phrases
- ⸣ドゥク ピ⸢キスク⸣カー ム⸢シルン⸣ダー
[⸣duku pi̥⸢kisu̥ku⸣kaː mu⸢ʃirun⸣daː]
(あまり引っ張ると千切れるよ) - ピ⸢キスクバン⸣ ム⸢シラヌ
[pi̥⸢kisu̥kubam⸣ mu⸢ʃiranu]
(引っ張っても千切れない)
ク⸢レー⸣ ム⸢シ(リ)- ⸣ パ⸢ヤー⸣ン
[ku⸢reː⸣
パ⸢ヤー⸣ン [ku⸢reː⸣ mu⸢ʃi(ri)
⸣ pa⸢jaː⸣ŋ]
(これは千切れやすい)- ⸣クマーラ ム⸢シル⸣ クトー ⸢ナー⸣ヌ
[⸣kumaːra mu⸢ʃiru⸣ ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(ここから千切れることはない)
むしる【毟る・挘る】
(Godan verb, transitive)
- To pluck; To pick; To tear
むしるい【無翅類】
(Noun)
- Apterygotes (wingless insects)
かきむしる【掻き毟る・掻きむしる】
(Godan verb, transitive)
- To tear off; To pluck; To scratch off
— Word usually written using kana alone
こけむしるい【苔虫類】
(Noun)
- Bryozoans (animals of phylum Bryozoa)
— Word usually written using kana alone
うずむしるい・かちゅうるい【渦虫類】
(Noun)
- Turbellarians
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
Possible results from JLect’s Japonic Languages and Dialects Database, created by Zachary Read, © JLect.com.
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Ryukyu (Yonaguni)
ににぶぐ
(Noun) Straw mat