イキブイスールン [ʔi⸢kibui suː⸣ruŋ] (連)
- 元気が出る。勢いが出る。活力が出る。
Example phrases
- ア⸢ミ⸣ヌ ⸣フーカー ム⸢ヌスク⸣ロー イ⸢キブイ スー⸣ルン
[ʔa⸢mi⸣nu ⸣ɸuːkaː mu⸢nusuku⸣roː ʔi⸢kibui suː⸣ruŋ]
(雨が降ったら作物は勢いが出る<強くなる>)
ウイスールン [⸢ʔuisuː⸣ruŋ] (自動)
- 成長する。かなり成長する。「生い強まる。強<ッヨ>り『源氏物語(紅葉賀)』」の転訛したものか。乳幼児の成長するさまを表現することば。
Example phrases
- プ⸢ス⸣シキ ミ⸢ラン⸣ケンナー シゥカイ⸢トゥ ウイスーリ⸣ ブーバン
[pu̥⸢su⸣ʃi̥ki mi⸢raŋ⸣kennaː ʃi̥kai⸢tu ʔuisuːri⸣ buːbaŋ]
(一月見ぬうちにすっかり成長しているよ) - ヤ⸢ラ⸣ベー ⸢イットゥ⸣キ ミ⸢ラン⸣ケンナー キッ⸢サ ウイスーリ⸣キシ ⸢ベー⸣バン
[ja⸢ra⸣beː ⸢ʔittu⸣ki mi⸢raŋ⸣kennaː ki̥s⸢sa ʔuisuːri⸣ki̥ʃi ⸢beː⸣baŋ]
(子供は暫く見ないうちにすっかり大きく成長しているわい)
キースールン [⸢kiː suː⸣ruŋ] (連)
- 元気になる。気分がすっきりする。気が強くなる。自信がつく。自負する。うぬぼれ(自惚れ)る。「気強まる」の義。
Example phrases
- プ⸢ス⸣フチ サ⸢キ⸣ ヌムカー ⸢キー スー⸣ルン
[pu̥⸢su⸣ɸu̥ʧi sḁ⸢ki⸣ numukaː ⸢kiː suː⸣ruŋ]
(一口酒を飲むと元気になる)
ティースールン [⸣tiː ⸢suː⸣ruŋ] (連)
- 技能、技量が向上する。⸢腕前が強くなる」の義。
Example phrases
- グ⸢ニン ミー⸣ナライ ⸢スー⸣カー イッ⸢ケナ⸣ ティー ⸢スー⸣ルンツォー
[gu⸢nim miː⸣narai ⸢suː⸣kaː ʔik⸢kena⸣ tiː ⸢suː⸣runʦoː]
(五年間丁稚奉公<見習い>すると、非常に技量が向上するそうだ)
ドゥースールン [⸣duː ⸢suː⸣ruŋ] (連)
- 身長が伸びる。成長する。
Example phrases
ビ
⸢コーンッふァー ジュー⸣ゴ ⸣ナルカー ⸢アッ⸣タニ ⸣ドゥー ⸢スー⸣ルン(フ⸢ドゥブン)-
[bi⸢koːŋffaː ʤuː⸣goː ⸣narukaː ⸢ʔat⸣tani ⸣duː ⸢suː⸣ruŋ(ɸu⸢dubuŋ)
]
(男の子は十五歳になったら急に身長が伸びる<成長する>)
ニーヌスーリバルユダパーンスール [⸢niː⸣nu ⸢suːriba⸣ru ju⸢dapaːn suː⸣ru] (連)
- (根<本家>が強くなって<繁昌して>こそ枝葉<分家>も強くなる<繁昌する>)<諺>
ピキスールン [pi̥⸢kisuːruŋ] (自動)
- 顔が細くなる。おもやつれる(面やつれる)。
Example phrases
- ウ⸢ムティ⸣ヌ ピ⸢キスールン⸣ケン ヤ⸢ミ⸣ル ブ⸢レー⸣バン⸢ナー
[ʔu⸢muti⸣nu pi̥⸢kisuːruŋ⸣keɲ ja⸢mi⸣ru bu⸢reː⸣ban⸢naː]
(面やつれするほど病気して<病んで>いたのだなあ) - ウ⸢ム⸣テー ピ⸢キスーリ ナーン⸣ティ ス⸢クタンドゥ⸣ ミルカー ⸢ナン⸣ゾー ピ⸢キスーランワーン⸣ノー
[ʔu⸢mu⸣teː pi̥⸢kisuːri naːn⸣ti su̥⸢kutandu⸣ mirukaː ⸢nan⸣ʣoː pi̥⸢kisuːraŋwaːn⸣noː]
(面や連れしたと聞いたが、見たところあまり面やつれしないではないか) - ウ⸢ムティ⸣ヌ ピ⸢キスール⸣ ピンマー ⸢ヤンヌ⸣ル ⸣アルパジ
[ʔu⸢muti⸣nu pi̥⸢kisuːru⸣ pimmaː ⸢jannu⸣ru ⸣ʔaru ⸣paʤi]
(面や連れする時は病気があるはずだ)
ピキスールン [pi̥⸢kisuːruŋ] (他動)
- ひきこく(扱く)。稲の穂などをこく。しごく。「引き・しごく<扱く>」の転訛したもの。「~袖尓古寸入津<コキレツ>~。万、1644」、「揃、ムシル・コク」『類聚名義抄』、「藁のはかまを取るを すぐる(選る)という」『志不可起』の義。
Example phrases
- バ⸢ラフ⸣タ ピ⸢キスールンティ スンドゥ⸣ ピ⸢キスーララヌ
[ba⸢raɸu⸣ta pi̥⸢kisuːrunti sundu⸣ pi̥⸢kisuːraranu]
(藁をひき扱こうとするがひき扱かれない) - バ⸢ラフ⸣タ ピ⸢キスー⸣リティ ⸣シナ ⸣ナイバ
[ba⸢raɸu⸣ta pi̥⸢kisuː⸣riti ⸣ʃina ⸣naiba]
(藁をひき扱いて縄を綯いなさい) - バ⸢ラフ⸣タ ピ⸢キスール⸣ ピンマー カ⸢シーカシー⸣ ピ⸢キスーレー⸣ ミサムヌ
[ba⸢raɸu⸣ta pi̥⸢kisuːru⸣ pimmaː ka⸢ʃiːkaʃiː⸣ pi̥⸢kisuːreː⸣ misamunu]
(藁をひき扱く時はしっかりひき扱けばいいのに) - ⸢パー⸣ク ピ⸢キスー⸣リ
[⸢paː⸣ku pi̥⸢kisuːri]
(早くひき扱け)
フチスールン [ɸu̥⸢ʧi suːru⸣ŋ] (連)
- 言語能力が成長する。言うことがませてくる。語彙が増えて表現力が向上する。「口が成長する」の義。
Example phrases
- ク⸢ヌ⸣ ヤ⸢ラ⸣ベー フ⸢チ⸣ サ⸢ラランケー⸣リ イッ⸢ケナ⸣ フ⸢チ スーリ⸣ブーバン
[ku⸢nu⸣ ja⸢ra⸣beː ɸu̥⸢ʧi⸣ sa⸢raraŋkeː⸣ri ʔik⸢kena⸣ ɸu̥⸢ʧisuːri⸣ buːbaŋ]
(この子は喋りが流暢<さらさらと滑らか>で、非常に言語能力が成長しているわい) - ヤ⸢ラビ⸣ヌ フ⸢チェー スー⸣リティ フ⸢チウタイ シース
[ja⸢rabi⸣nu ɸu̥⸢ʧeː suː⸣riti ɸu̥⸢ʧiʔutai ʃiːsu]
(子供のくせに言うことがませて<言語能力が成長して>、口答えするよ)
マイスールン [⸢mai suː⸣ruŋ] (連)
- 稲を扱く。稲扱き管<
uby{扱}{コ}き
uby{箸}{ハシ}の一種>で稲穂の実を扱き落とす。
Example phrases
- ⸢ザイレー⸣マイ ⸢スー⸣ル ⸣ピンマー カ⸢タ⸣ティーナ フ⸢ドー⸣シ ⸣ムティティ ⸢マイヌ⸣ プー ⸢フッカー⸣シ カ⸢タ⸣パンシェー ⸢マイタバ フンキ マー⸣ カ⸢タ⸣ティーシェー バ⸢ラフタ⸣ヌシン カ⸢サミティル⸣ ピ⸢キスーローッ⸣タ
[⸢ʣaireː⸣mai ⸢suː⸣ru ⸣pimmaː kḁ⸢ta⸣tiːna ɸu⸢doː⸣ʃi ⸣mutiti ⸢mainu⸣puː ⸢ɸukkaː⸣ʃi kḁ⸢ta⸣paŋʃeː ⸢maitabaru ɸuŋki maː⸣ kḁ⸢ta⸣tiːʃeː ba⸢raɸu̥ta⸣nuʃiŋ kḁ⸢samitiru⸣ pi̥⸢kisuːroːt⸣ta]
(在来種の稲を扱く時は、片手には竹管を持って稲穂を挟み、片足では稲束を踏み押さえ、もう一方の手では藁の芯を
uby{掴}{ツカ}んで引きしごいだ<扱いだ>)
ミースールン [⸢miːsuː⸣ruŋ] (自動)
- 目が覚める。⸣ミー ⸢スー⸣ルンとも言う。
Example phrases
- ウ⸢ム⸣ティ ⸣シムカー ⸢ミースー⸣ルン
[ʔu⸢mu⸣ti ⸣ʃimukaː ⸢miːsuː⸣ruŋ]
(顔を洗うと目が覚める) - マ⸢ダ ミースーラ⸣ヌ
[ma⸢da miːsuːra⸣nu]
(まだ目が覚めない) - ⸢ミースーリ⸣ パ⸢ヤー⸣ン
[⸢miːsuːri⸣ pa⸢jaː⸣ŋ]
(目覚めが早い) - ⸢ミースー⸣ル ⸣クトー ⸢ナー⸣ヌ
[⸢miːsuː⸣ru ⸣ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(目が覚めることはない) - ⸢パー⸣ク ⸢ミースー⸣レー ⸣ミサムヌ
[⸢paː⸣ku ⸢miːsuː⸣reː ⸣misamunu]
(早く目が覚めればいいのに) - ⸢パー⸣ク ⸢ミースー⸣リ
[⸢paː⸣ku ⸢miːsuː⸣ri]
(早く目覚めよ)