A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ヌブ nubu (nubu) ⓪ 名
- 野甫島。伊平屋島(?ihja)の属島。また,そこの部落名。《地》参照。
ヌブイ nubui (nubui) ① 名
- 上り。登り。高いところへ上ること。
- いなかから都へ,また,沖縄から本土へ上ること。
ヌブン nubun (nu=buN) ⓪ 自=baN,=di
- (縮んでいるものが)伸びる。長く伸びる。
- (期間が)延びる。延期になる。
ヌブシ nubushi (nubusi) ① 名
- のぼせること。頭部が熱くなり,頭痛などを起こす病気。~sagijuN.のぼせをさます。
ヌブユン nubuyun (nubu=juN) ① 自=raN,=ti
- 上る。登る。空間を上がることは?agajuNという。niikeeNkai~.二階へ上がる。kiiNkai~.木に登る。
- 上る。いなかから都へ,また,沖縄から本土へ上る。
アラヌブイ aranubui (?aranubui) ⓪ 名
- 初めて地方から都へ上ること。初上り。
キーヌブイ kiinubui (kiinubui) ⓪ 名
- 木登り。
ヌブンジャー nubunjaa (nubuNzaa) ⓪ 名
- 登川。《地》参照。
シヌブン shinubun (sinu=buN) ① 自=baN,=di
- 忍ぶ。堪える。こらえる。cimunu sinubaraN.同情にたえない。かわいそうで見過ごせない。
- ひそむ。かくれる。ひそかに行く。(男女が)かくれて通う。あいびきする。nujama kwiru micija ?ikuri hwiZamitiN, 'jamini mazirijai sinudi ?icuN.[野山越る道や幾里へぢやめても闇にまぎれやりしのでいきゆん(手水之縁)]野山を越える道は何里へだたっていても,闇にまぎれて忍んで行く。
ムヌブゾー munubuzoo (munubuzoo) ⓪ 名
古
- [物奉行]廃藩前の役名。財務長官に当たる。zuuguniNsjuu[十五人衆]に属し,三人いた。
ヌブイクダイ nubuikudai (nubuikudai) ① 名
文
- 上り下り。上がったり下がったり。?akanu hwizimiZija ?wiNkaidu hucuru, kamadugwaga cimuja~.[阿嘉の髯水や上んかいど吹きゆるかまど小が肝や上り下り]阿嘉(地名)の滝の水はひげのように上に吹き上げるが,カマドグワ(女の名)の心は上がったり下がったりして落ち着かない。~sjuN.
ヌブシユン nubushiyun (nubusi=juN) ① 自=raN,=ti
- のぼせる。頭が熱く痛くなる。夢中になる・逆上するなどの意には用いなかった。
ヌブシユン nubushiyun (nubusi=juN) ① 他=raN,=ti
- 高いところへ上げる。
- 人・物をいなかから都へ,また,沖縄から本土へおくる。
ウムヌブゾー umunubuzoo (?umunubuzo]o) ⓪ 名
- [御物奉行]mu-nubuzoo(その項参照)の敬称。
ヌブシダマ nubushidama (nubusidama) ① 名
- 宝珠の玉。如意宝珠。
ヌブイクドゥチ nubuikuduchi (nubuikuduci) ① 名
- [上り口説]tabikuduci[旅口説]の項参照。
ぬぶいん (ぬぶたん、ぬぶらん、ぬぶてぃ)
- 登る、(中心地、中央に)向かう
Example phrases
- んかしぬ かみあちねーさーや すい なーふぁ からびさっし ぬぶたい うりたいっし あちねー そーたん。
(昔の行商人は首里那覇を素足で上ったり下りたりして商売していた) - きーんかい ぬぶいん/あがいん。
(木に登る) - ふぃら ぬぶいん。
(坂を登る) - ふぃら ぬぶいかんてぃー すん。
(坂を登るのに苦労する) - すぬひゃんうたきんかい うぐゎんまーいぬ えーさちしーが すいぬぶい すん。
(園之比屋御嶽に巡礼の挨拶をしに首里上りする)
*(参考)ふぃら(上り坂)、さか(下り坂)
ぬぶいくだい すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- 坂を上り下りする
Example phrases
- んかしぇー くるまー ねーんたくとぅ、すいんかえー ぬぶいくだいっしどぅ あっちゅたん どー。
(昔は車はなかったので、首里には坂を上り下りして行ったんだよ)
ぬぶしーん (ぬぶしたん、ぬぶしらん、ぬぶしてぃ)
- のぼせる、夢中になる
Example phrases
- からじぬ ぬび ちぶるぬ っんぶく なてぃ ぬぶしとーたくとぅ からじ ちみーが だんぱちやーんかい っんぢゃん。
(髪が伸びて頭が重くなってのぼせていたので、髪を切りに理容店に行った) - あぬ すーらーさる うぃなぐんかい ぬぶしとーてぃ ちむん とぅやーさらん なとーん。
(あのしっかり者の女性に夢中になっていて心も制御できなくなっている)
ぬぶん (ぬだん、ぬばん、ぬでぃ)
*(参照)ぬぶしーん
しぬぶん (しぬだん、しぬばん、しぬでぃ)
- 忍ぶ
Example phrases
- しぬばらん しぬび すしどぅ しぬび やさ。
(忍ぶことができないほどの忍びをしてこそ真の忍びだよ)
ぬびーん/ぬぶん (ぬびたん、ぬびらん、ぬびてぃ)
- 伸びる、延びる、がまんする
Example phrases
- はかやーむしぇー ぬだいちぢだいっし ししでぃ いちゅん。
(尺取り虫は延びたり縮んだりして進んで行く) - っやー すばー ぬびてぃ/ぬでぃ かまらん なとーん。
(あなたのそばは延びて食べられなくなっている) - っやーや しーじゃ やくとぅ、ぬびり よー。
(あなたは年上だから、がまんしなさいよ) - ししでー ぬびらりやびらんれー、わんが ぬびとーちゅさ。
(肉の代金を延ばせないなら、私が我慢しておくさ(といって足蹴りする))
ウヌブン [⸣ʔunubuŋ] (副・名)
- 非常に。かなり。それ相当程度に。「其の分」の義。
Example phrases
- ⸣ウヌブン ⸢ビンキョー サン⸣カー シ⸢キン⸣マー ⸢トゥーラ⸣ヌ
[⸣ʔunubum ⸢biŋkjoː saŋ⸣kaː ʃi̥⸢kim⸣maː ⸢tuːra⸣nu]
(それ相当に、かなり勉強しないと試験には通らない<合格しない>)
ウヌブン [ʔu⸢nu⸣buŋ] (連)
- 其の分。
Example phrases
- シ⸢ナムノー ジョー⸣トー ヤ⸢ルンダ⸣ ウ⸢ヌ⸣ブン ⸢ダイヤー⸣ タ⸢カーン⸠ダー
[ʃi⸢namunoː ʤoː⸣toː ja⸢runda⸣ ʔu⸢nu⸣bun ⸢daijaː⸣ tḁ⸢kaːn⸠daː]
(品物は上等だから、其の分値段は高いよ)
カタヌブリ [ka⸢ta⸣nu ⸣buri] (連)
- 肩揚げ。着物のゆき(裄)を肩のところで縫い上げておくもの。「肩の折」の義。
Example phrases
- ヤ⸢ラビ⸣ヌ ⸢キン⸣マー カ⸢タ⸣ヌ ⸣ブリ シ⸢ティ⸣ ッ⸢スン⸣ ブリティ ア⸢ギシキリバ⸣ル フ⸢ドゥブ⸣ アー⸢シ⸣ ウ⸢ラ⸣シ キ⸢ササリ⸣ツォー
[ja⸢rabi⸣nu ⸢kim⸣maː kḁ⸢ta⸣nu ⸣buri ʃi̥⸢ti⸣ s⸢sum⸣ buriti ʔa⸢giʃi̥kiribaru⸣ ɸu⸢dubu⸣ ʔaː⸢ʃi⸣ ʔu⸢ra⸣ʃi ki̥⸢sasari⸣ʦoː]
(子供の着物<衣>は肩揚げをして、裾も折り揚げておく方が成長するにつれて<合わせて>、肩揚げや裾をおろして着せられるそうだ)
シヌブン [ʃi⸢nubuŋ] (他動)
- 偲ぶ。思い慕う。心惹かれる。恋い慕う。「~妹が形見とかつも思努播武『万葉集 1626』」の義。
Example phrases
- ブ⸢ラーン⸣ プ⸢スバ⸣ シ⸢ヌビ⸣ ナ⸢キベー
[bu⸢raːm⸣ pu̥⸢suba⸣ ʃi⸢nubi⸣ na⸢ki beː]
(亡き人を
uby{偲}{シノ}んで泣いている) - シ⸢ヌブンティ⸣ シ⸢タンティン⸣ シ⸢ヌブ⸣ プ⸢ソー⸣ ブ⸢ラーンダ⸣ ノー⸢ン⸣ シ⸢ヌバラヌ
[ʃi⸢nubunti⸣ ʃi̥⸢tantin⸣ ʃi⸢nubu⸣ pu̥⸢soː⸣ bu⸢raːnda⸣ noː⸢n⸣ ʃi⸢nubaranu]
(偲ぼうとしても偲ぶ人がいないから何も偲ばれない) - シ⸢ヌベー⸣ ミサムヌ
[ʃi⸢nubeː⸣ misamunu]
(偲べばよいのに) - シ⸢ヌビ
[ʃi⸢nubi]
(偲べ) - 過ぎ去ったこと、離れている人のことを思い慕う。恋い慕う。 ⸢ニンブツァー⸣バ イ⸢ジ⸣ ウヤパープジヌ ⸣クトゥ シ⸢ヌブンティ ベー⸣ンドゥ ⸣ウタン バ⸢シキティ⸣ シ⸢ヌバラヌ
[⸢nimbuʦaː⸣ba ʔi⸢ʤi⸣ ⸣ʔujapaːpuʤinu ⸣ku̥tu ʃi⸢nubunti beː⸣ndu ⸣ʔutam ⸢baʃi̥kiti⸣ ʃi⸢nubaranu]
(念仏歌を歌って先祖のことを偲ぼうとしているが、歌も忘れて偲ばれない) - ⸣シマムニ パ⸢ナ⸣シェーティ ⸣シマ シ⸢ヌブ⸣ プ⸢スン ブン
[⸣ʃimamuni pa⸢na⸣ʃeːti ⸣ʃima ʃi⸢nubu⸣ pu̥⸢sum buŋ]
(島ことば<方言>を話しながら島を偲ぶ人もいる) - シ⸢ヌビ⸣ ミサカー ⸢キュー⸣ヤ シン⸢ジントゥ⸣ シ⸢ヌビ⸣バ
[ʃi⸢nubi⸣ misakaː ⸢kjuː⸣ja ʃin⸢ʤintu⸣ ʃi⸢nubi⸣ba]
(偲んで良ければ、今日はしみじみと偲びなさい)
シヌブン [ʃi⸢nubuŋ] (他動)
- 我慢する。こらえる(堪える)。耐える。「~つみし手見つつ志乃備<シノビ>かねつも。万、3940」の転訛したもの。
Example phrases
- ク⸢ヌ⸣ ク⸢チ⸣サ シ⸢ヌブンティ スンドゥ⸣ シ⸢ヌバラヌ
[ku⸢nu⸣ ku̥⸢ʧi⸣sa ʃi⸢nubunti sundu⸣ ʃi⸢nubaranu]
(この苦しみを堪えようとするが、堪えられない) - シ⸢ヌビ⸣ ッ⸢ふィーリ
[ʃi⸢nubi⸣ f⸢fiːri]
(堪えてくれ) - シ⸢ヌブ⸣ クトー ナ⸢ラ⸣ヌ
[ʃi⸢nubu⸣ ku̥toː na⸢ra⸣nu]
(堪えることは出来ない) - ⸣マー ン⸢ベーマ⸣ シ⸢ヌベー⸣ ミサムヌ
[⸣maː ʔm⸢beːma⸣ ʃi⸢nubeː⸣ misamunu]
(もう少し耐えたらいいのに) - シ⸢ヌビ⸣バ
[ʃi⸢nubi⸣ba]
(堪えろよ)
タキヌブシ [tḁ⸢kinu⸣ buʃi] (連)
- 竹の節。
Example phrases
- タ⸢キヌ⸣ ブシ キ⸢ジティ⸣ グサン ス⸢ク⸣リバ
[tḁ⸢kinu⸣ buʃi ki⸢ʤiti⸣ gusan su̥⸢ku⸣riba]
(竹の節を削って杖を作りなさいよ)
ティーヌブシ [⸢tiːnu⸣buʃi] (名)
- 指の節。指の関節。「手の節」の義。
Example phrases
- ⸢ティーヌ⸣ブシェー ⸢イッ⸣スン ヤ⸢リバ ティーヌ⸣ブシシ パ⸢カ⸣リ⸢ミー ナン⸣ズン ア⸢ル⸣ワ
[⸢tiːnu⸣buʃeː ⸢ʔis⸣suɲ ja⸢riba tiːnu⸣buʃiʃi pḁ⸢ka⸣ri⸢miː nan⸣ʣuŋ ʔa⸢ru⸣wa]
(指の一節は一寸だから、指の節で測ってごらん{EOS}何寸あるか)
ニーヌブル [⸢niːnuburu] (名)
- 居眠り。若年層は⸢ニーブル[⸢niːburu](居眠り)という。
Example phrases
- パ⸢ナ⸣シ シ⸢キンテーナ ゴッふァゴッふァ⸣シ ⸢ニーヌブルバ シー ベー
[pa⸢na⸣ʃi ʃi̥⸢kinteːna goffagoffa⸣ʃi ⸢niːnuburuba ʃiːbeː]
(話を聞きながらコックリコックリと居眠りをしている)
ニヌブーヤー [ni⸢nubuːjaː] (名)
- 鋼材で造った家。歌謡語。カ⸢ニブーヤー[ka⸢nibuːjaː](鋼材で造った家)の対語。
Example phrases
- ウ⸢クダ⸣カ ⸢エンヤー⸣ ニ⸢ヌブーヤー⸣ヌ ⸢サイ⸣ ヤ⸢リ
[ʔu⸢kuda⸣ka ⸢ʔeŋjaː⸣ ni⸢nubuːjaː⸣nu ⸢sai⸣ ja⸢ri]
(これだけの数のものが鋼材で造った家の支え<守護神>である)
ヌブシ [nu⸢buʃi] (名)
- のぼせ(逆上せ)。上気。血が頭に上って顔がほてること。
Example phrases
- ヌ⸢ブシミー
[nu⸢buʃimiː]
(のぼせて目が充血すること) - ヌ⸢ブシル ブー⸣ユー ス⸢ブ⸣ル ⸢グッふァ⸣ヌ ナ⸢ラン⸣バン
[nu⸢buʃiru buː⸣juː su⸢bu⸣ru ⸢guffa⸣nu na⸢ram⸣baŋ]
(のぼせて<逆上せて>いるのか、頭が重くてたまらないよ)
ヌブシフチル [nu⸢buʃiɸu̥ʧiru] (名)
- のぼせの薬。のぼせに効く薬。
Example phrases
- ⸢ミー⸣ヌ ア⸢ガミベー⸣ティ ヌ⸢ブシフチル⸣ ヌミ⸢ベー⸠ダー
[⸢miː⸣nu ʔa⸢gamibeː⸣ti nu⸢buʃiɸu̥ʧiru⸣ numi⸢beː⸠daː]
(目が赤らんでいるので、のぼせの薬を飲んでいるよ)
ヌブシミー [nu⸢buʃimiː] (名)
- 充血した目。「のぼせめ<逆上目>」の義。
Example phrases
- ⸢ワー ミー⸣ヤ ア⸢ガンターリティ⸣ ヌ⸢ブシミー⸣ ヤ⸢リン⸣ギサバ ⸣ギランドーレー サ⸢ギフチ⸣ル ⸣シジ ッ⸢ふァイ⸣バ
[⸢waː miː⸣ja ʔa⸢gantaːriti⸣ nu⸢buʃimiː⸣ ja⸢riŋ⸣gisaba ⸣girandoːreː sa⸢giɸuʧi⸣ru ⸣ʃiʤi f⸢fai⸣ba]
(君の目は赤らんで、のぼせめ<逆上目>のようだから、シャコ貝など利尿剤<下げ薬>を煎じて食べなさいよ)
ヌブシムヌ [nu⸢buʃimunu] (名)
- のぼせもの(
uby{SqBr}g{/SqBr}{逆上}{ノボセ}もの)。飲食すると逆上せる食品。鶏肉、落花生など滋養分の多い食品。
Example phrases
- ウ⸢ブアシ⸣ブ ン⸢ジ⸣ プスン ヌ⸢ブシムヌ⸣ ッ⸢ふァース⸣カー ン⸢バイルン⸣ティ ア⸢ゾーッ⸣タ
[ʔu⸢buʔaʃi⸣bu ʔn⸢ʤi⸣ pu̥sun nu⸢buʃimunu⸣ f⸢faːsu⸣kaː ʔm⸢bairun⸣ti ʔa⸢ʣoːt⸣ta]
(大きなお出来がでた人に逆上せる食物をあげると、お出来が化膿するといわれたものだ)
ヌブシヤン [nu⸢buʃijaŋ] (名)
- 逆上せる病気。血が頭へのぼる病気。
Example phrases
- ウ⸢レー⸣ ヌ⸢ブシヤン⸣ ム⸢ティ⸣ムヌ ヤ⸢ルンダ⸣ アツァサーレー ⸣ドゥク シゥ⸢カーラヌ
[ʔu⸢reː⸣ nu⸢buʃijam⸣ mu⸢ti⸣munu ja⸢runda⸣ ʔaʦasaːreː ⸣duku sï̥⸢kaːranu]
(彼は逆上せる病気(高血圧など)
を
持病を持つ人だから、暑い時はあまり使われない)
ヌブスン [nu⸢busuŋ] (自動)
- 上気する。のぼせる(逆上せる)。頭に血がのぼる。
Example phrases
- ナー⸢イ⸣ ウ⸢スンフキ ビンキョー スー⸣カー ヌ⸢ブスンダ⸣ ヌ⸢ブサン⸣ヨーニ ⸢ユー⸣クイバ
[naː⸢ji⸣ ʔu⸢suŋɸu̥ki biŋkjoː suː⸣kaː nu⸢busunda⸣ nu⸢busaɲ⸣joːni ⸢juː⸣kuiba]
(ずっと俯いて勉強すると逆上せるから、逆上せないように休みなさいよ) - パ⸢ナジーヌ⸣ ン⸢ジ⸣ルンケン ヌ⸢ブシ ナー⸣ヌ
[pa⸢naʤiːnu⸣ ʔn⸢ʤi⸣ruŋken nu⸢buʃi naː⸣nu]
(鼻血が出るほど逆上せてしまった) - イ⸢ラ⸣ブー ッ⸢ふァーバン⸣ ヌ⸢ブス⸣ クトー ⸢ナー⸣ヌ
[ʔi⸢ra⸣buː f⸢faːban⸣ nu⸢busu⸣ ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(イラブー料理を食べてものぼせる(逆上せる)
こ
とはない)- ヌ⸢ブシェー⸣ ミサムヌ
[nu⸢buʃeː⸣ misamunu]
(逆上せばいいのに) - ヌ⸢ブシ⸣バ
[nu⸢buʃi⸣ba]
(逆上せよ)
ヌブリクドゥキ [nu⸢burikuduki] (名)
- 歌謡、舞踊の名称。「上り口説」。那覇を出て薩摩に至るまでの叙景歌謡。石垣方言からの借用語。ヌ⸢ブリクドゥキヌ⸣
ヌブルン [nu⸢buruŋ] (他動)
- 登る。上る。歌謡語。石垣方言からの借用語か。普通は⸢ヌールン[⸢nuːruŋ](登る{EOS}上る)という。/パトゥマナカムリ パリヌブリ クバヌ シタニ パリヌブリ ハイヤヨーティバ カイダキ ティトゥユル テンヨー マサティ ミグトゥ/(鳩間中岡駆け上り、蒲葵の下に駆け上り、南の方を眺めると美しい古見の山々が手に取るようで、誠に見事な眺望である)鳩間中岡。『鳩間島古典民謡古謡集』
ヌブン [⸣nubuŋ] (自動)
- 伸びる。「伸び<上二段>」の四段活用化したもの。
Example phrases
- ⸣グモー ピ⸢キスク⸣カー ⸣ヌブン
[⸣gumoː pi̥⸢kisu̥ku⸣kaː ⸣nubuŋ]
(ゴムは引張ったら伸びる) - ク⸢レー⸣ ヌ⸢バ⸣ヌ
[ku⸢reː⸣ nu⸢ba⸣nu]
(これは伸びない) - ⸣ヌビ ⸢ナー⸣ヌ
[⸣nubi ⸢naː⸣nu]
(伸びてしまった) - ⸣ヌブ ⸣クトー ⸢ナー⸣ヌ
[⸣nubu ⸣ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(伸びることはない) - ⸣ヌベー ⸣ミサムヌ
[⸣nubeː ⸣misamunu]
(伸びればいいのに) - ⸢マー⸣ビン ⸣ヌビバ
[⸢maː⸣bin ⸣nubiba]
(もっと伸びろ)
ヌブン [⸣nubuŋ] (自動)
- 堪忍する。堪える。
Example phrases
- イッ⸢ケナ⸣ キ⸢ム⸣ ヌブン
[ʔik⸢kena⸣ ki⸢mu⸣ nubuŋ]
(非常に我慢する<
uby{堪}{タ}える>) - ⸢クン⸣ゾー ン⸢ザン⸣ドーシ ⸣キモー ヌビ⸢ダー
[⸢kun⸣ʣoː ʔn⸢ʣan⸣doːʃi ⸣kimoː nubi⸢daː]
(立腹しないで堪えろ<肝を伸べ>よ)
パダヌブン [⸣pada ⸣nubuŋ] (連)
- 怠ける。気がゆるむ。やる気を失って遊びまわる。
Example phrases
- ウ⸢ヤ⸣ヌ ⸣ミー ピ⸢カラ⸣シ ⸢ベーラン⸣カー ヤ⸢ラ⸣ベー ⸣パダ ⸣ヌブンダ ⸣パダ ヌ⸢バサン⸣スコー シ⸢グトゥ⸣ シ⸢ミリ
[ʔu⸢ja⸣nu ⸣miː pi̥⸢kara⸣ʃi ⸢beːraŋ⸣kaː ja⸢ra⸣beː pada ⸣nubunda ⸣pada nu⸢basan⸣su̥koː ʃi⸢gutu⸣ ʃi⸢miri]
(親が見張って<目を開いて監視して>いないと子供は気がゆるんで怠けるから、怠けさせないように仕事をさせなさい)
いぬぶな・イヌブナ【犬椈】
(Noun)
- Japanese beech (Fagus japonica)
— Word usually written using kana alone
いぬぶえ【犬笛】
(Noun)
- Dog whistle